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「山田方谷のDNA継承について」ー 大森一生(岡山県議会2月定例会一般質問)

2020.3.11(水曜日) 

 

「山田方谷のDNA継承について」

 

岡山県議会2月定例会一般質問 

 

自由民主党 大森一生

 

おはようございます。

 

一般質問最終日,トップバッターを務めさせていただきます。自由民主党の大森一生でございます。初めての一般質問となります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

また、字数も多く、少し早口になり、お聞き苦しいとは思いますが お許し願います。

 

 さて,本日で東日本 大震災から9年になります。改めて犠牲となられました方々に対し,哀悼の意を表し,被災された皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに,被災地の一日も早い復興を心からお祈り申し上げます。

 

 また、伊原木知事におかれましては、NHK大河ドラマを求める署名活動、要望書 提出など、これまで色々とご尽力いただいているところでございます。先月18日にも東京NHK放送センターに高梁市長ら約20人でご訪問いただき、高梁市出身の大先輩、みずほフィナンシャルグループ名誉顧問橋本徹 実行委員会 共同代表とともに、NHK幹部職員に対して、大河ドラマ実現に向けての103万7,050人分の署名を提出いただいたところでございます。この署名活動は100万人を目標に2012年10月にスタートし多くの皆様のご理解、ご協力のもと活動を展開しているところでございます。この場をお借りして感謝申し上げます、ありがとうございました。また、皆様におかれましては、引き続き、大河ドラマ化に向けてのご支援、ご理解を賜りますようよろしくお願い申し上げます。

 

 私の最初の質問は、我が郷土の偉人、山田方谷先生のお知恵をお借りしながら、その藩政改革に沿って、伊原木 岡山県政 全般における政策立案から政策形成、そして合意形成から執行、事後評価に至るまでのプロセス、考え方をお聞きしたいと思っています。しかしながら、時間も限られていますので、今回は政策立案から形成のプロセスを中心にお尋ねしたいと思います。これまでも多くの先輩 諸兄の皆様が質問され、お耳汚しとは思いますがご容赦ください。

また、私の所属する委員会の所管事項に対する質問もあると思いますが何卒ご了承のほどよろしくお願い申し上げます。

 

それでは、通告に従いまして、「山田方谷先生のDNA継承」に関して、順次質問をさせていただきます。

 

 次年度の予算編成 方針においては、平成30年7月豪雨災害からの復旧、復興に引き続き全力で取り組む。また、生き活きプランの最終年度となることから、プランに掲げる目標達成の道筋をつけるため、施策、事業の見直しをこれまで以上に行い、真に必要な分野や事業へ予算を振り向け、さらに取り組みを加速するとしています。そして、生き活き岡山の実現に向けて、教育の再生、産業振興、人口減少問題への対応など、市町村等と連携しながら、より実効性の高い施策を着実に推進することで、より強い好循環の流れを作り持続的発展へと結びつけるとしています。

 

 まず、方谷さんが藩政改革で行ったことは、藩の財政の現状把握と地域分析、市場調査であります。検地による藩の石高と負債の実態調査と負債整理に奔走。これは現代経済学、経営学、会計学で言うところの経済の循環 構造分析、SWOT分析、マーケティング、複式簿記の考え方に置き換えることができると思います。複式簿記に関しては、2015年1月に、総務大臣から自治体に対し、統一的な基準による地方公会計の整備が要請され、また、国の研究会の報告書等においても、自治体の財政施策に公会計のデータを活用することが求められています。統一的な基準による地方公会計の整備が進むことにより、他団体との比較やストック情報が「見える化」され、公共施設マネジメントの推進や限られた財源を有効に使うといったことが期待されています。

 

 地方自治法においても、地方公共団体はその事務を処理するに当たっては住民の福祉の増進に努めるとともに、最小の経費で最大の効果を挙げるようにしなければならないとされていますが、県財政の現状をどのように把握し、分析されておられますか。本県の財政状況は高齢化の進展等に伴う社会保障 関係費の累増、公共施設の老朽化、財政調整基金の取り崩し額の増大など厳しい状況にあり、コスト意識の徹底、不断の改革、経費支出の効率化などを進める必要があるとされています。財政改善への思いも含め、知事のご所見をお聞かせください。

 

 また、人口減少が進む社会においては1人当たりの投資額が必然的に高くなり、今後益々費用対効果の考え方が重要となってきます。現行の現金主義会計、単式簿記においては資産と負債の概念はないことから、資産と負債に分けて、減価償却費等の見えにくいコスト把握が容易になる発生主義会計、ストック情報の一覧的 把握ができる複式簿記の積極的な活用が望ましいと思いますが、地方公会計制度をどう捉え、現時点でどの程度活用し、今後更にどう活用していくのか。併せて総務部長のお考えをお聞かせください。

 

 また、単式簿記、複式簿記に関わらず、人口減少、少子・高齢化社会、財政逼迫といった大変厳しい状況の中において、将来世代に大きな負担を残さないように、有用な資産をしっかり残していけるようにしていかなければなりません。それには資産と費用の意味を我々議員も 職員もしっかり理解することがとても重要です。そこで提案ですが、予算、決算などにしっかり活用していくには県職員の皆さんに、その職種は問わず簿記3級程度の知識を持っていただいてはいかがでしょうか。総務部長のお考えをお聞かせください。

 

 また、本県では平成の大合併により2000年時点で78市町村から、2007年に27市町村まで減り、行財政 基盤の確立を目的に自治体運営の効率化が進められてきました。

そのような中、2014年に日本創成会議が、全国の約半数の自治体で20代から30代の女性の数が半減するという衝撃的な推計を公表し、全国の市町村の半分にあたる自治体が消滅するかもしれないとしています。

 

 その試算によると、2040年の20代から30代の女性が2010年と比べて半減する自治体は全国896市区 町村と全体の49.8%に上ります。日本は2008年をピークに人口減少に転じていますが、推計では2048年には1億人、2100年には5000万人を下回るとされています。合計特殊出生率については2005年以降 反転し、2012年は1.41まで回復したものの、出生数は前年より約1万3000人減少しました。この原因は、子供を産む女性の数が減ったからだとしています。

 

 岡山県内で最も減少幅が大きいのは、高梁市でマイナス70.7%、試算では、20~30代女性が2040年に2010年と比べて70.7%減の910人、県内15市で唯一、千人を切ると予想されています。次に、備前市60.1%、吉備中央町58.2%と続き、岡山市26.1%,倉敷市28.1%となっています。また、県全体の若年女性人口は約8万人減少し、総人口も35万人以上減って約159万人と算出されています。

 

 また、昨年生まれた赤ちゃんの数は、1899年の統計開始から初めて90万人を割り込み、過去最小の86万4千人を記録しました。未婚率の上昇、晩婚・晩産化、就職 氷河期の影響など様々な要因が絡み合ってのものと推察されますが、現に婚姻数を見ても2000年の約80万件から現在は60万件を割り込んでいます。また、2000年に約1,320万人だった25歳〜39歳の女性人口は、昨年は 約970万人で、この20年で、約350万人もの減少となっており、これは岡山県、香川県、鳥取県の総人口に匹敵します。出生数は2040年には、さらに減り、62万人から83万人になるとの推計が出されています。少子化の流れに歯止めをかけるためには、制度を整えるだけでなく、社会全体で「子育てしやすい環境」を作ることが急務となってきています。

 

 また、国土政策に関しては、1962年に均衡ある国土の発展を目指して第一次全国総合開発計画が策定され、以来「21世紀の国土のグランドデザイン」まで続けられ、2005年に国土形成計画、2009年に広域地方計画へと変遷しています。その構想のもと、県内各市町村においても、合併前から多くの社会資本整備に関する計画、施策が策定され、それぞれの市町村の裁量の中で整備が行われてきました。

 

 しかし、平成の大合併後も人口減少、少子・高齢化に歯止めはかからず、地域経済は縮小する一方であり、社会資本のストック効果などを見極めることが益々重要となってきます。

そこでお尋ねします。各市町村においても財務書類4表の作成が進められています。ストックの現在価値の把握も含めて、そのストックが将来どのような価値、フローを生むのか検証、予測するためにも財務諸表の作成とその活用が一層重要になってくると思いますが、市町村での財務諸表の活用推進について、その支援を含め、県民生活部長のお考えをお聞かせください。

 

 

 次に、産業振興、経済循環分析についてお尋ねします。

方谷さんの経済政策は ケインズ型 経済政策と言われ、公共事業などで有効需要を創出し乗数効果で地域の生産、所得を高めて、好循環を生んでいくというものです。

 

 農民出身の方谷さんが現代の行財政改革に通ずる「無用を節し、有用を豊かにする」の方針のもと、世の中がこれまでの不安定要素の多い 農本経済、米本位経済 中心の経済から貨幣経済へ移行していることに気づき、その仕組み、戦略を構築したこと。財政再建のために自らが率先して贅沢を慎み、倹約を奨励し、新たな需要を開拓するために新規設備 投資を行い、備中鍬などの高付加価値商品、地域ブランドの確立に成功し、その収益を域外から獲得したことなどがあげられます。同時に期間を限って、獲得した外貨を信用を無くしていた旧藩札の兌換準備金に回し、失っていた領民の信頼回復に努めました。

 

 その結果、信用を回復した藩札は藩外にまで流通するようになり、換金も減少し、少ない準備金でも市中のマネーサプライを増加させました。また、領民に対して低利の融資を行っており、これが投資に回り生産性の向上につながり、結果、税の増収になるという好循環を生み出し、増税、年貢米の引上げをすることなく藩財政の再建を成し遂げています。

 

 そこで本県の産業連関、経済の循環構造分析についてお尋ねします。

県では、概ね5年ごとに産業連関表を作成されています。産業連関表とは、1年間において、財・サービスが各産業部門間でどのように生産され、販売されたかについてマトリックスの形で一覧表にまとめられたもので、本県の経済構造を総体的に明らかにするとともに、経済波及効果分析や各種 経済指標の基礎資料として提供することを目的に作成されています。本県の強みと弱みをどのように分析しているのか、政策立案等における産業連関表や商業、工業、土地などの統計調査、地域経済分析システム(RESAS)をどのように地方創生や、持続可能な社会の実現に生かしているのか、併せて総合政策局長にお尋ねします。

 

 また、県内 市町村で 地域 産業連関表を作成されているところもあります。県内 市町村においても、地域 産業連関表等を有効に活用し経済構造分析、統計分析に基づく地域振興などに積極的に取り組むべきと思われますが、各市町村の統計活用の現状と課題について総合政策局長にお聞きします。 

 

 また、各市町村 等と連携し、より強い好循環の流れを作るには、マクロとミクロの視点で、県全体での産業連関の仕組み作りが必要だと思います。部分最適の総和は全体最適にはなりません。合成の誤謬に陥らないようにしなければなりません。東京一極集中の是正よりも先に、人、モノ、金、情報の岡山市など県南への集中の見直しは必要です。森林の有する洪水防止機能や水源涵養機能等を踏まえた 外部経済 効果は、林野庁によれば 70兆円 を超えるとされており、こうした大規模な 外部経済 効果を有する中山間地域の役割にも着目する必要があります。

 今後想定されている首都 直下型地震や東南海地震などへのリスクヘッジにもなる社会インフラ整備も必要ですし、何よりもそれぞれの自治体の特徴や歴史・文化を含む地域資源を生かした、選択と集中、共有と分散、比較優位性と機会費用を意識した政策が必要だと思います。バランスの取れた全体最適の政策について知事のご所見をお聞かせください。

 また、内閣府が9日発表した2019年10~12月期の国内総生産(GDP)改定値が、物価変動の影響を除く実質で前期比1.8%減、年率換算では7.1%減で、5四半期ぶりにマイナス成長に転じたとの下方修正の報道がありました。また、経済産業省の今年1月の商業 動態統計の速報では、小売業0.4%減、卸売業6.5%減と、昨年10月の消費税 増税後の買い控えの影響が出ており、卸売業の落ち込みが鮮明になっています。

 

 また、新型コロナウイルスの世界的蔓延で世界経済の先行きが大変心配されています。日経平均株価が2万円を割り込み、ドル円は百円近くになっています。そこで、こうしたことが本県の経済に及ぼす影響についてどのように認識されているのか産業労働部長のご所見を伺います。また、国からの新型コロナウイルス感染症 関連の資金繰り支援に対応して、県として利子補給などの支援策等のお考えがあれば併せてお聞かせください。

 

 方谷さんの藩政改革の理念として「至誠惻怛」と「士民撫育」があります。これは方谷さんの基本思想で、「真心と痛み悲しむ心」「藩士や領民が豊かになることで、藩も豊かになっていく」という考え方を持っていました。改革で藩の財政は好転しても、領民の暮らしが改善しなければ本末転倒であろうと考えていたのです。「事の外に立ちて、事の内に屈せず」「義を明らかにして、利を計らず」の考え方で改革を進め、「財のみに傾くと文すたれる」と経済至上主義・経済一辺倒は必ず国民精神を衰弱させ、人心が荒廃すると警鐘を鳴らしています。この考え方は今日のSDGsにもつながっています。

 

 経済学者の宇沢弘文氏が提唱した、社会的 共通資本という概念があります。すべての人が、豊かな経済生活を営み、優れた文化を展開し、人間的に魅力ある社会の安定的な維持を可能にする自然環境と社会的 装置のことで、これらを社会 共通の財産とする考え方です。具体的には、川、森などの「自然環境」、道路、水道などの「社会的インフラ」、教育、金融などの「制度資本」の3つを 社会的 共通資本として 捉えるものですが、この社会的 共通資本をうまく活用することが肝要だと考えます。  

 

 

 本県には歴史的文化財、遺産が多くあり、備中神楽などの伝統芸能も盛んに行われています。また、自然や田園などの原風景や古い街並みも程よく残っています。重要伝統的 建造物群 保存地区として倉敷、津山、高梁があり、また、津山と高梁は歴史的風致維持向上計画、いわゆる歴まち法に認定されています。

また、日本遺産が備前の「旧閑谷学校」「きっと恋する六古窯」をはじめ、倉敷の「一輪の綿花から始まる倉敷物語」笠岡の「知ってる!?悠久の時が流れる石の島」など6カ所が認定されており、本年も日本遺産申請を高梁市などが申請しています。これまでの保護が中心であった有形、無形の文化財を利活用し地域活性化につなげていくことが求められています。

 

 また、本県では、2008年に「晴れの国おかやま景観計画」が施行されています。1988年に施行された岡山県景観条例や、2004年に施行された景観法に基づき、良好な景観づくりを推進するために策定されています。それまではお願い条例的なモノであった景観条例ですが、根拠法となる景観法が施行されたことにより景観に対する考え方が変わってきており、形態意匠などに規制がかかるようになりました。 

先人によって育まれ引き継がれてきた美しい自然と歴史的遺産や町並みなどの景観を次世代へつなげていく事はとても重要なことです。

 

 

また、近年、映画、アニメのロケ地巡礼が観光の目玉のひとつになっており、本県でも映画の誘致活動が活発に行われています。これまで県内の地域 フィルムコミッションを含む27市町村、岡山県などで構成される岡山県フィルムコミッション協議会を通して、ロケ 誘致で大きな成果を上げています。岡山県や ロケが 行われた町のイメージUPにもつながっていると思いますが、その経済効果を含めた ロケ 誘致活動の成果と課題について、産業労働部長にお尋ねします。

 

 また、現代アートの祭典「瀬戸内国際芸術祭」や「美作三湯芸術温度」は、瀬戸内の多島美の景観や県北の温泉地を舞台に開催され、多くの人を呼び込んでいます。これらの芸術イベントについて、その経済効果を含め、成果と課題について環境文化部長にお尋ねします。

また、この ロケ 誘致活動は景観まちづくりに対しての意識高揚、地域のアイデンティティの醸成につながっていくことが期待され、有形、無形の文化財の保護・利活用の一層の推進にもつながっていくと思います。

 

 美しい景観は 人々の生活に 快適さ、豊かさ、ゆとりを与えることができ、地域に対する新たなニーズに応える ばかりではなく、美しい景観に魅了された人々を惹きつけ、地域に活気を呼び起こすことにも つながり、都市間競争の源泉となる ソフトパワーを持つことにつながると思います。先人から受け継いだ美しい自然や町並みなどの景観を次世代へ継承していくことが大事ですが、環境文化部長のお考えをお聞かせください。

 

 人生100年時代を見据えた仕組みづくりが、今求められています。経済成長最優先の時代から精神的豊かさや生活の質の向上を重視する成熟した社会に移行しています。生産要素の一つである労働人口の減少とともに、経済の縮小が懸念されています。一人当たりの生産性が維持できれば、豊かさは維持できるのでしょうが、人口減少と同時に一人当たりの負担も増加し、可処分所得の減少とともに豊かさが失われ、格差の拡大が懸念されます。

 

 また、ICTなどの技術革新の進展とともに、限界費用ゼロ社会を迎えた今、どんなに素晴らしいアイディアでも簡単にコピーされ、不毛な争いへと巻き込まれ、気がついたときには、同じようなものが全国あちこちと見られるようになっているかもしれません。経済成長時には論理と理性によって問題解決、正解が 導き 出せて きましたが、成熟した社会においては答えがなかなか見つからないという正解のコモディティ化が進み、モノの充足より、心を満たすストーリーが必要となってきています。

 

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」という言葉があります。これは先般

お亡くなりになられた元プロ野球監督の野村克也さんの言葉として有名になっていますが、これは肥前平戸藩主 松浦静山の言葉で、負けにはハッキリとした理由があるが、勝ちには論理で説明できない不思議な勝ちがあると言っています。

 

 

 また、暗黙知という概念があります。ハンガリーの哲学者マイケル・ポラニーが提唱した概念で、「言葉にすることができない知識」「経験や勘に基づく知識」のことを言います。

 

 また、哲学者の西田幾多郎はその著書「善の研究」の中で、「純粋経験」という概念を使っています。純粋経験とは主観と客観が区別される 以前の 直接経験のことで、言葉にする前、モノを認識する前の状態のことを言います。同じようなことを評論家の小林秀雄や吉本隆明も言っています。

 

 今後、都市間競争は激化し、人の奪い合いという不毛な争いに巻き込まれないようにするには、人間に内在する直感や感性、美的感覚など言葉で表現できないものを どう表現していくのか、成熟した社会において重要な鍵になり、誰も真似できない、簡単にコピーすることのできないモノで勝負していくことが、本県の持続的発展につながっていくと思います。

 

 そして、単一的 価値感で築き上げられたグローバリズムの嵐に巻き込まれないように、そして、歴史の中で築きあげてきた固有の文化をもう一度確認し、新しい価値体系と ルールを岡山県から世界へ発信していくことが重要です。

他のどの都道 府県にも負けないオンリーワンを目指してほしいと思いますが、意気込みも含めて知事のご戦略をお聞かせください。

以上で私の質問を終わります。ご清聴ありがとうございました。

 

【要望】 ご答弁ありがとうございました。少し時間がありますのでご要望させていただきます。先ほど申しましたように、中山間地域での森林の多面的機能の外部経済効果は約70兆円、これに農業の多面的機能の外部経済効果を合わせるとほぼ国家予算に匹敵すると思っています。費用対効果では数値化、定量化できない目に見えない、言葉に表す事のできない美しい自然や景観、先人からの知恵、歴史的遺産などをこれからどう活かすのかが県政の発展に鍵になってくると思いますのでよろしくお願い申し上げまして、私の質問を終わります。