地域活性化やまちづくりなどで、よく地域や人を巻き込むことが大切だと言われる。とても重要なことだと思う。しかし、他人の時間を盗むでいるのではないのか、といった意識をもって活動している人はどれくらいいるのだろうか?
その意識があるのとないのとでは、その結果や持続可能性(生産性や地域所得の向上)がずいぶんと違ってくるのではないでしょうか。補助金に頼らないまちづくり、いろいろなところでその活動は始まっています。
高梁市の人口は、東京オリンピックが開催される2020年前後に3万人を割り、2040年ごろには2万人を切ることが予想されています。経済循環型社会への産業構造転換など縮小社会に対応した取り組みが待たれます。
実際、この20年間で約12000人、10年間で約7000人減少。受益と負担。人口減少、経済縮小に伴いその負担は確実に増えていきます。誰も経験したことのない未曾有の人口減少。従来のやり方が通用するのかしないのか、これまでの政策、事業を精査することで見えてくるのではないでしょうか。
事業の改善、見直しも重要なことですが、人口減少、縮小社会に対応するには、これまでと違った視点からのアプローチがとても重要に思えます。
観光振興や駅前のTSUTAYA図書館を核とする複合施設による賑わいの創出、交流人口の増加は、町の活性化において重要な施策の一つではあることは間違いありませんが、一人当たりの付加価値、市民、地域所得の増加が前提にないと市民負担は増すばかりです。そのためには内発型の産業振興、域内の好循環型経済への構造転換と生産性の向上に向けた積極的な取り組みが必要です。それには、これまでと違った新たな公民連携の構築、仕組みづくりが重要な鍵を握ってくると思います。
誰も経験したことのない未曾有の人口減少。従来のやり方が通用するのかしないのか、これまでの政策の事業を精査することで見えてくるのではないでしょうか。事業の改善、見直しも重要なことですが、人口減少、縮小社会に対応するには、これまでと違った視点からのアプローチがとても重要に思えます。