【紅緒文庫からの新入庫と蔵書のお知らせ】ーcafe’ de 紅緒 #高梁
《紅緒のオススメー今週の10冊》
◆「椿と花水木」(万次郎の生涯)上巻 津本陽著(幻冬舎文庫)
土佐の国中ノ浜村の貧家に生まれた万次郎は、ある日、乗り込んだ漁船が遭難。太平洋の無人島に漂着する。島での暮らしは言語に絶したが、彼の生への執念は天に通じた。
百数十日後、大海原に船影が―。それは、生まれて初めて目にする異国船の異様な姿であった。幕末動乱期に活躍した国際人。ジョン万次郎の波乱の生涯を描く壮大な歴史ロマン。
◆「椿と花水木」(万次郎の生涯)下巻 津本陽著(幻冬舎文庫)
英語、数学、測量、航海術、造船技術…。アメリカでさまざまな知識を身につけた万次郎は、愛妻の死を契機に望郷の念を募らせる。やがて鎖国状態の日本へ命がけの渡航を試みるが、晴れて十数年ぶりに降り立った故国は黒船来航を端緒とした未曾有の国難に面していた。
卓越した才学で開国に向かう日本を影で支えた男の数奇な後半生。圧巻の人物伝。
◆「ザ・ディベート」ー自己責任時代の思考・表現技術
茂木秀昭著(ちくま新書)
ディベートといえば、「ああ言えばこう言う」と言う詭弁術とか、言葉で相手をとっちめる技術と思いがち。和を乱す「非日本的」なものとして排除されてきたのも事実だ。だが、「朝までテレビ」はディベートではない。実は誰でも既に、会議や交渉というビジネスの場で、〈テーマを設定し、データを集め、問題の枠を作り、複数の議論パターンを考え、自説を主張し、相手を反駁する〉とい経験をしている。これをより方法的に相互の信頼の中で実現していく技術こそがディベートなのだ。
◆「残酷な20年後の世界を見据えて働くということ」
岩崎日出俊著(SB Creative)
失敗を恐れて萎縮し、守りに入っていては、これからの20年間も本当に厳しいものになってしまうだろう。しかし、失敗したって命を取られるわけじゃない。迷った時は、難しい道を選べ!
キーワードは、「成長する」「チャレンジする」「守りに入らない」
◆「日本文学史序説」上巻 加藤周一著(ちくま学芸文庫)
ー日本研究のバイブル 英・仏・独・伊・韓・中・ルーマニアの各国語に翻訳された世界的名著
日本人の心の奥底、固有の土着的世界観とはどのようなものか。それは、外部の思想的挑戦に対していかに反応し、そして変質していったのか。従来の狭い文学概念を離れ、小説や詩歌はもとより、思想・宗教・歴史・農民一揆の檄文に至るまでを〈文学〉として視野に収め、壮大なスケールのもとに日本人の精神活動のダイナミズムをとらえた、卓抜な日本文化・思想史。
いまや、英・仏・独・伊・韓・中・ルーマニアの各国語に翻訳された世界的名著。
上巻は、古事記・万葉の時代から、今昔物語・能・狂言を経て、江戸期の徂徠や俳諧まで。
◆「日本文学史序説」下巻 加藤周一著(ちくま学芸文庫)
ー日本文化の全体像 文化・思想・宗教・歴史のダイナミズムを壮大なスケールのもとにとらえた精神活動。
下巻は江戸期町人文化から、国学・蘭学を経て、維新・明治・大正から現代まで。
◆「グーグルに学ぶディープラーニング」(日経ビックデータ)
基礎知識「ディープラーニングは人工知能、機械学習と何が違う?」
Googleの先進事例から日本企業による身近な業務改善まで!
◆「人口と日本経済」ー長寿、イノベーション、経済成長
吉川洋著(中公新書)
悲観論を乗り越えるときが来たー人口減少が進み、働き手が減っていく日本。
財政赤字は拡大の一途をたどり、地方は「消滅」の危機にある。もはや衰退は不可避ではないか。そんな思い込みに対し、長く人口問題と格闘してきた経済学は「否」と答える。経済成長のカギを握るのはイノベーションであり、日本が世界有数の長寿国であることこそチャンスなのだ。日本に蔓延する「人口減少ペシミズム(悲観論)」を排し、日本経済の本当の課題に迫る。
◆「最後にはなぜかうまくいくイタリア人」宮崎勲著
(日本経済新聞出版社)
第一に、予定通りの物事が運ぶなどと考えるのはイタリアでは大間違いで、不測の事態が起こることのほうが普通である。
第二に、不測の事態に慌てるというのは愚の愚であり、どっしりと構えて、解決策を見出すことに全力を尽くすほうがよほど大切である。
そして第三に、どんな不測の事態が起こってもイタリア人は諦めずに、ほとんどの場合は最後になんとかする能力があるのである。 ー〈はじめに〉より
◆「人口から読む日本の歴史」鬼頭宏著 (講談社学術文庫)
増加と停滞を繰り返す、四つの大きな波を示しつつ、一万年にわたり増え続けた日本の人口。
そのダイナミズムを歴史人口学によって分析し、また人々の暮らしの変容と人生を生き生きと描きだす。近代以降の文明システムのあり方そのものが問われ、時代は大きな転換期にさしかかった。その大変動の中少子高齢化社会を迎える我々が進む道とは何か。
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(貸出期間14日、延長あり)
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