現在高梁市では、JR高梁駅隣にツタヤ図書館、スターバックスを核にしたバスターミナルの機能も兼ね備えた複合施設建設が進められています。タワークレーンがその威容を象徴しているかのように誇らしげに建っています。
この9月議会で、そのタワークレーンの2千万円を含めた複合施設の追加予算1億2千万円があげられるようになっていると聞いています。現在バスターミナルは駅東口に仮移転していて、複合施設が完成すると西口に変わりますが、果たして色々な機能を併せ持たせた施設がどのように高梁市の福祉増進、活性化に寄与するのでしょうか。
駅のバリアフリー化、送迎渋滞の緩和に始まり、それが旧駅舎解体に進み紆余曲折しながら現在の計画へと進展してきました。最初から現在のような構想での提案ではなく、次々と計画は変遷してきたのです。その点を含めて、議会ではその計画のもたらす市民の福祉増進、まちの活性化の効果、また、安心・安全など多岐にわたった活発な議論がされてきましたが、、、。
この高梁駅周辺の再開発について賛否両論あります。建設は始まっていますが、いまだ市長の政策立案・形成とその進め方、手法について、議会に対しても、その賛否に関してどこまで熟議がなされてきたのか、市民から疑問が提起されています。
その議決や議論過程は議会において最も大事な機能であること、そして最終的には多数決で賛否を決定することに最善ではないかもしれないが、今の現行制度では仕方ないと思っています。
しかし、このツタヤの新図書館、複合施設の指定管理者選定、運営の問題は今の行政、議会制度、仕組みの限界を露呈、象徴しているのではないでしょうか。高齢化が進み、人口、経済が縮小している状況においては、現行制度のままでは多岐にわたる問題解決に、まちの持続可能性につなげることはできないのではないのかと思っています。市長も、議会も、市民に選挙で選ばれた代表です。この問題に関しても、市の発展、市民の福祉の向上を思い、その実現、持続可能性に向かって侃侃諤諤の議論を現行の制度、手続きのもとで展開してきています。そして市長は多くの市民の支持のもとで「変えよう高梁」の初心を忘るべからず、その実現に向かってまい進されてきているのですから、、、。
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