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「今の行政に求められる公共経営論とリーダーシップ論について」-cafe' de 紅緒

 

高梁市議会6月定例会一般質問要旨&議会だより( 大森一生 )

 

1.今の行政に求められる公共経営論とリーダーシップ論について

 

1)急激な人口減少、少子高齢化、そしてそれに伴う経済縮小など、私たちを取り巻く環境は非常に厳しい。そのような状況の中、合併後10年の月日が経過し、次々と新図書館を核にした駅前周辺などの大型公共インフラ整備が進められている。近藤市長の目指す公共経営とは何か。また、市長の描く本市の未来像とはどのようなものなのかを「公正性」、「教育」、「繁栄(持続可能性)」、「健康(スポーツと福祉)」の大きな4つの視点から聞く

 

2)地域創生には市民参加、協働のまちづくりが大きなキーワードとなる。前例にとらわれることのない、縮小社会、人口減少に対応したまちづくりが求められていると思うが、どのように考えているのか。また、市民参加は自治体の行政評価や運営に大きくかかわってきている。その手法について聞く

 

3)市民との協働のまちづくりを考えるとき、市民の期待と不安の双方に配慮する必要があると思うが、どのように思われているのか。また、旧「ゆ・ら・ら」、新図書館と複合施設、佐与谷川上流などの産廃問題、学校統廃合などの教育問題、災害に対応したまちづくりなど市が抱えている問題は多岐にわたっている。どのように対応されているのか。また、今後どのような方向へ進めていくのか聞く

 

6月議会だより
Q(大森) 
いつ、お金(税金)で人を集める政策から、経済縮小、人口減少社会を前提とした地域創生、経済再生のまちづくりに方向転換していくのか
A(市長) 
新図書館での新規雇用、雇用のミスマッチの解消、起業、営農支援など努力している。

 

大森 合併後の公共経営における住民との協働のまちづくり、地域間格差、教育格差の是正、財政(地方交付税、合併特例債)のバランスとそこから生じる社会的矛盾、ジレンマに対する認識とその行政運営の公正性について聞く。

 

市長 新市を一体で考えることが重要。市民の間でその意識は徐々に醸成されている。活性化と閉塞感、その矛盾を解消するためには地域の潜在的可能性の再発見が重要。また、学校の統廃合の問題では、私が就任してから小学校七校が廃校に。その問題に関しては、地域住民の方と一緒になって新しい視点でまちづくりを進める。

 

大森 人口減少、経済縮小を前提とした地域の持続可能性と域内総生産、所得の確保についての認識、戦略について聞く。また、その手法において定量的分析はきわめて重要である。昨年度の高梁市のふるさと納税の結果を見れば、その方向性は一目瞭然。本市の強み弱みが分析できる産業連関表*¹による産業構造分析の活用と前例にとらわれない手法が必要ではないか。

 

市長 地域内好循環の仕組みを確立するため商工会議所などと一緒に分析、連携、活用していく。

 

大森 人口減少、縮小社会における市民との協働のまちづくり、行政の効率化、地域の課題解決を考えるときに、市の政策決定、意思決定に市民の代表である議会や、市民が、そのプロセスにかかわれる仕組みづくり(議会の機能強化)が必要ではないか。

 

市長 いい方向に進むのであれば、異論はない。

 

 

*1 産業連関表…ある地域内の1年間の経済活動について、産業間や産業と消費者などとの財・サービスの取引を基にした域内経済循環を明らかにしたもの。国・県では5年ごとに作成。域内経済構造を明らかにすることにより、地域の施策・事業の前後の経済波及効果分析などに活用ができる。

 

*2 産業連関分析…ある経済活動を行ったとき、それがどのようにその経済的影響を広げていくかを数量的に把握、分析すること。客観的なデータに基づき、地域の現状と課題を把握し、その特性に即した地域課題を抽出し、「地方版総合戦略」の政策立案・戦略のツールとして期待されている